生命保険の予定利率とは？預金金利との違いについても解説 | 保険相談窓口を町田エリアで営み基礎知識からご案内する記事を掲載します

こんにちは。ほけんの相談 町田玉川学園駅前店です。

町田の地域密着型の保険代理店である弊社は保険に関してお悩み事やお困り事を持っている方のご相談をお受けし、一人一人のニーズやお悩みに合わせたアドバイスを行っております。

本日は生命保険の予定利率についてお話させて頂きます。

皆様は「予定利率」についてどのようなものか聞いたことがありますでしょうか？もしかすると予定利率という言葉自体初めて聞いたという方もいらっしゃるかも知れませんね。

予定利率とは、簡単にお伝えすると生命保険の保険料を決める際の要素のうちの一つです。以下でもう少し詳しくお話いたします。

■予定利率とは？

予定利率とは、生命保険会社が保険料を運用する際に期待される利回りの事を指します。保険会社は契約者から支払われた保険料を運用する事で利益を上げ、その利益の一部を契約者に還元します。予定利率はその運用による利益を見越して設定されており、予定利率が高いほど保険料が安くなる可能性があります。なぜ予定利率が高いほど保険料が安くなるかというと、「予定利率が高い＝保険会社が運用によって得られる利益が大きい」と予想しているためで、その分少ない保険料で将来の保険金支払いに備えることができるためです。

■予定利率はどうやって決まる？

予定利率は主に経済環境や市場の金利水準、保険会社の運用実績などを基に決定されます。経済状況が良く市場の金利が高いと保険会社も高い利回りで資金を運用できるため予定利率も高く設定されます。逆に低金利の経済環境では予定利率も低くなる傾向があります。また各保険会社の過去の運用実績やリスク管理の方針によっても予定利率が異なる場合があります。

■保険料の仕組みについて

生命保険の保険料はお話してきた「予定利率」に加え、「予定死亡率」と「予定事業比率」という3つの要素から算出されています。それぞれ解説いたします。

・予定死亡率

予定死亡率とは、統計データを基に性別・年齢別に予測された死亡率を指します。保険会社はこの死亡リスクを基に将来支払う可能性のある保険金について計算し、そのコストを保険料に反映させます。予定死亡率が低下すると支払う可能性のある保険金が減ることに繋がるため、保険料が低下する可能性があります（※実際には年齢や性別で判定するため下がらない可能性もあります）

・予定事業比率

予定事業比率とは、保険会社が事業を運営し維持するために想定される必要経費の割合です。保険契約を管理するためのコストや販売にかかる経費、社員の人件費などがこの事業費に含まれます。

・予定利率

最後に、予定利率は先ほど説明した通り保険会社が保険料を運営する際に期待される利回りを指します。

■予定利率と預金金利の違い

予定利率と預金金利は一見似ているように感じるかも知れませんが、実際には異なります。預金金利は銀行にお金を預けた際に受け取る利息の割合を指しますが、予定利率は保険会社が保険料を運用して得られる利益を見込んだ割合です。預金金利は景気や経済環境によって変化する一方、予定利率は保険契約にもよりますが契約時に決められた利率は原則変わりません。

■予定利率の決め方

予定利率は各保険会社がそれぞれの経営状況に合わせて決めますが、その際に参考にされるのが「標準利率」です。標準利率は金融庁が国債の利回りを基に決定しており、利回りの低下に伴って標準利率も低下している状態です。

■まとめ

生命保険の予定利率は保険料や保険金に大きく影響を与える可能性のある重要な要素です。保険料を構成する要素には予定利率の他にも予定死亡率や予定事業比率が含まれており、それぞれの要因を基に保険料が算出されています。予定利率が高い保険は保険料の割引が大きくなりやすいですが、金利が低下している影響で予定金利も低下している傾向にあります。そのため特に貯蓄性のある保険への加入をお考えの際には予定利率を比較しつつ自分にとって最も良い方法で運用を考えることをおすすめします。