既往歴と現病歴の違いとは？告知義務を守る必要性について

2024/09/03

ブログ

こんにちは。ほけんの相談町田玉川学園駅前店です。

弊社は町田の地域にある保険相談窓口です。町田の地域を中心に保険に関してお困り事やお悩み事をお持ちの方のご相談をお受けし、一人一人に寄り添ったアドバイスを心がけております。

さて本日は「既往歴」と「現病歴」の違いについてお話させて頂きます。

病院にかかった際や保険加入を検討している際に既往歴や現病歴について聞かれたり考えたりしたことがある方もいらっしゃるかと思います。

また既往歴と既往症の違いや持病との違いも気になる方も多いかと思います。

「既往歴と現病歴の違いって何？」「既往歴と既往症、持病の違いとは？」と疑問に思っている方に向けて、ここでは既往歴や現病歴の意味や違いについてお話させて頂きます。

■既往歴と現病歴の違い

・既往歴

既往歴とは過去に罹患し既に完治した病気についてこれまでにかかった病気などの記録を指します。この内容は大きな病気に限らず出産や交通事故、アレルギーや健康診断の結果など健康状態についても含まれます。「これまでにかかった病気」や「病歴」とも言い換えられる事がある言葉です。

・現病歴

現病歴とは現在治療中（完治していない）病気やケガを指します。現在の症状がいつどのように発生し、どのような経過を取ってきたのかを聞かれる場合もあります。また現病歴には持病も含まれます。持病は「基礎疾患」や「慢性疾患」等とも呼ばれることもあります。

※保険会社や保険商品によって告知義務のある範囲は異なります。そのため告知書等を記入する場合には告知範囲についてよく確認し、告知義務違反とならないようにする必要があります。

■既往歴と既往症、持病との違いとは？

既往歴と既往症については意味について大きな違いはありませんが、厳密に言えば既往歴は「これまでにかかった病気をまとめた記録」、既往症は「過去罹患した病気」を指します。

また持病は長期間治療中もしくは慢性的に罹患している状態の病気に当てはまる事が一般的です。

■既往歴や現病歴があると保険は入れない？

「病気になった事がある（既往歴がある）」「現在病気にかかっている（現病歴がある）」場合には保険には入れないと考えている方もいらっしゃるかと思います。

確かに既往歴や現病歴の内容や保険商品によっては加入が難しい保険もありますが、全ての保険に絶対に加入できないという訳ではありません。

以下に既往歴や現病歴があったとしても保険に加入できる可能性のある方法についてご紹介いたします。

・特別条件付き契約

保険商品によっては既往歴や現病歴があっても特別な条件や制限をつけることで加入する事ができるものもあります。

このような特別条件をつけた保険契約を指して特別条件付き契約と言います。

付加される可能性のある主な特別条件には「特定の疾病や特定の部位に対する保障を一定期間もしくは全期間対象外にする」「保険会社が定める基準で保険料の割り増しを行う」「契約から一定期間のあいだは保険金や給付金を削減する」「所定の障害状態になった際には保険金を受け取る事が出来ず、保険料払込免除の適用もされない」等があり、付加される特別条件は保険商品や告知内容による他、複数の特別条件が付加される場合もあります。

・引受基準緩和型や限定告知型の保険

一般的な保険よりも告知が必要な項目について少なく設定されており、加入する際の審査がゆるやかな保険です。

ただし一般的な保険よりも保険料が割高である点や保険商品によっては契約後一定期間給付金の削減がある場合がある点には注意が必要です。

・無告知型や無選択型の保険

告知を必要とせず既往歴や健康状態に関わらず加入する事ができる保険です。ただし給付金や保険金の上限が低めに設定されている場合や免責事項が多く保険金の支払い条件が厳しい場合もある点、また保険料も割高に設定されている点にも注意が必要です。加入を検討する際にはそれらのデメリットについても良く確認することをおすすめいたします。