「払済保険」とは?解約とは違う保険の見直し方法について

query_builder 2024/07/18
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こんにちは。町田にある保険の相談窓口「ほけんの相談 町田玉川学園駅前店」です。


保険に加入する際には現状や将来の事をよく考えて最適なプランや商品に加入する事と思います。

しかし加入時には「最適だ」と思って加入した保険でも、状況が変わる事で必要な保障内容が変わったり、また保険料や支払い方法についての見直しがしたくなる場合もあるかと思います。

そんな時保険の見直しや切り替え、また支払いが厳しくなり解約を考えた際の選択肢の一つに「払済保険」というものがあります。

「払済保険」は生命保険の見直し方法の一つで保険の見直しを考える際に選択肢に入れておきたいものですので、今回は「払済保険」が一体どういったものなのか、またそのメリットやデメリットについてお話させて頂きます。


■払済保険とは?

払済保険とは、生命保険の見直し方法のうちの一つです。

保険契約の途中で保険料の支払いを停止し、支払いを停止した時点の解約返戻金を一時払保険料として充当することで保険期間を変更せず保障内容や保障期間を変更して保障を残す見直し方法です。

保険は解約してしまうと確かに以降の保険料の支払いは無くなりますが同時に保障も無くなってしまい元には戻りません。しかし「これ以上の保険料の支払いは厳しいが解約はせずこれまで支払った保険料の分の保障は持っておきたい」といった場合には払済保険にすることで叶える事ができます。


■払済保険にできる保険

払済保険にするためには解約返戻金が必要です。そのため貯蓄性の無い掛け捨てタイプの保険は原則として払済保険にすることはできません。

払済保険にできる保険は次のような保険があります。


・終身保険

終身保険は被保険者が死亡、もしくは約款に定められた高度障害状態になった場合に保険金が支払われる保険期間が終身(一生涯)続く生命保険です。終身保険には貯蓄性があり、途中で解約した際には解約返戻金の受け取りが可能です。払済保険にした場合、保険期間は変わらないので一生涯の保障が続きます。ただし保険金額は当初よりも少なくなります。


・養老保険

養老保険は被保険者が死亡、もしくは約款に定められた高度障害状態になった時に保険金が支払われる他、何事もなく保険期間が満了した場合には満期保険金を受け取る事のできる保険です。

養老保険を払済保険にした場合、死亡保険金と満期保険金は減るものの満期までの保障を持つ事ができます。


・個人年金保険

個人年金保険は老後の生活資金を準備しておくための保険です。公的年金とは別で加入する保険で、所定の年齢(60歳や65歳など)になるまで保険料を払い込み、受取開始時期になると一定期間もしくは終身にわたり年金形式や一括で受取が可能な保険です。

個人年金保険を払済保険にすると受取開始日から年金を受け取る事ができますが、受け取る事のできる年金額は減ります。

ただし個人年金を払済保険にする際、「個人転勤保険料税制適格特約」が付加されている場合には契約から10年間払済保険にはできない点は注意が必要です。


■払済保険のメリット

・保険料の負担が無くなる

払済保険にすると以降の保険料の払込は停止されるため、保険料の負担が無くなる点は大きなメリットと言えます。


・保障を続けられる

払済保険にすることで保険料の払込を停止しつつ保障を継続することができる点もメリットです。保険料の払込が厳しくなった場合にも保障が無くなってしまう解約ではなく受け取る事のできる金額は減ってしまうものの保障を続けるという選択ができます。


・解約返戻金は運用され増える

払済保険にする際には解約返戻金を一時払いで保険料として充当してしまうため、払済保険への変更直後は解約返戻金がゼロになってしまう場合があります。しかし払済保険にした後も運用は続くため解約返戻金も増えていく場合があり、解約時に解約返戻金として受け取る事ができる可能性があります。


■払済保険のデメリット

・保障額が減少する

払済保険にすると保険料の払込は無くなりますが、保障額も減ってしまう点はデメリットです。保険加入時に「これだけ必要だ」と思って決めた保障額も減ってしまうため、万が一の場合に保障額が足りない場合が出てくる可能性があります。


・特約が無くなる

払済保険にした場合、保険に付加されていた特約が消滅し無くなってしまう可能性があります。もし払済保険に使用と考えている保険に特約が付加されている場合にはその特約の内容と払済保険にした場合はどのような扱いになるのかも一緒に確認しておきましょう。


・払済にできない場合もある

払済保険にするには解約返戻金が必要で貯蓄性の無い掛け捨てタイプの保険は基本的に払済保険にすることができないことはお話しましたが、貯蓄性のある保険でも払済保険にできない場合があります。

というのも払済保険へ変更する際には解約返戻金を一時払い保険料にあてるためです。解約返戻金が少ない場合には払済保険にすることができない可能性があります。また保険種類や保険会社の規定などによっても払済保険にできない可能性がある点は注意が必要です。


■まとめ

払済保険とは?そのメリットとデメリットについてお話させて頂きました。払済保険は保険料を払えなくなってしまった場合などに保障を持ちつづけるのに有効な保険見直しの方法です。払済保険にすると以降の保険料の払込が停止される他、定められた保障期間まで保障を持っておくことができるようになります。ただし払済保険にすると補償額が減ってしまう点や中には払済保険にできない場合がある点には注意が必要です。

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