保険と共済の違いとは?それぞれのメリットとデメリットについて
こんにちは。ほけんの相談 町田玉川学園駅前店です。
もしもの場合のリスクに備える事を考えた際、「保険」と「共済」どちらに加入した方が良いのか迷ってしまう方もいらしゃるかと思います。
保険と共済はどちらももしものリスクに備えるための仕組みですが保険と共済にはさまざまな違いがあり、それぞれメリットやデメリットがあります。
人によって保険が向いている場合や共済が向いている場合がありますので解説させて頂きます。
■保険と共済の違いとは?
《保険》
保険には国が運営している公的保険と民間会社が運営する民間保険があります。ここでは民間保険についてお話いたします。
民間保険は個人や企業が保険会社などと保険契約を結び保険料を支払うことで成立するものです。生命保険や損害保険があり、いずれにしても病気や怪我、事故などのリスクをみんなで分担する「助け合いの精神」で成り立っているものです。保険会社は契約者から保険料を集め、契約者や被保険者にリスクが現実化した際に契約内容に応じて保険金を支払います。
《共済》
共済は組合員がお金を出し合い、困っている人をみんなで助け合う「相互扶助」を理念とした仕組みとなっています。
組合員が病気や怪我、また事故等によって損害を受けた場合などに組合員からお金を集めた協同の財産から共済金を支払い助けるような仕組みです。
営利目的で運営されている民間の保険会社に対して生協や農協といった協同組合や労働組合などの相互扶助組織が組合員の助け合いのために運営している共済は営利を目的としておらず、共済制度も組合員に負担がかかりづらい設計をしています。
「加入者全体で助け合う」という理念は保険も共済も同様ですが、違いもあります。
《保険と共済の主な違い》
・営利か非営利か
保険と共済では営利を目的としているかどうかが違う点としてあげられます。保険は営利を目的としており利益を増やす事が目的の一つとしてあります。そのためには加入者を増やす必要があるため、ニーズに合わせた様々な保険商品があるのが保険の特徴です。共済は組合員の助け合いのために運営しており非営利なため、保険商品の種類は少なめですが組合員の負担になりづらい制度設計をしています。
・加入条件
共済は共済を基本的に運営している協同組合等の組合員とその組合員の家族のみ加入することができますが、保険は組合員になる必要はなく、保険商品や保険会社ごとにある加入条件を満たすことで誰でも加入できます。住んでいる地域などで加入可否が決まる点は共済の特徴です。
・保障内容や範囲
保険は民間の企業が営利目的で販売しているため、多くの人のニーズを満たせるように幅広い保障範囲や特約の種類などが充実しています。その分選択肢が多いため一人一人ニーズ合わせて保険を選ぶ事ができます。
共済は保険に比べると保障の範囲や内容がシンプルであることが多いため、一般的に保障の内容についてニーズに合わせた細かなカスタマイズはできないです。
その他、保険と共済では使用される用語や根拠法が異なっています。
例えば共済は保障事業の事を保険ではなく共済と呼んでいる他、保険では保険料と呼んでいる契約者が支払うお金は共済では掛金という言葉が使われています。
■保険のメリット・デメリット
《保険のメリット》
・充実した保障内容
保険は共済に比べると保障期間や特約の内容が充実している場合が多く、一人一人のニーズに合わせた保障を選んで加入を検討する事ができる点がメリットです。一生涯の保障が欲しい人や貯蓄性のある商品が欲しい人、また手厚い保障が欲しい人等は共済よりも保険の方がおすすめです。
(共済の中にも一生涯の保障があるものや貯蓄性のあるものがありますので、共済で備えたい場合には各共済に確認しましょう)
《保険のデメリット》
・共済に比べると保険料(掛金)が高い場合がある
保険は商品内容等によって共済よりも保険料が高くなる場合があります。ただその分保障内容が大きい場合が多いため、必要な保障額を備える事ができるとも言えます。
■共済のメリット・デメリット
《共済のメリット》
・掛金が比較的安い
共済はプランがシンプルな分掛金(保険料)が安く加入者の負担になりにくくなっている場合が多いです。
・割戻金がある
共済は非営利団体なため、割戻金として余剰金を還元する仕組みがあります。ただし割戻金は「余剰」があった場合に還元されるものであるため、必ずあるとは限らない点や還元される金額も変動する点には注意が必要です。
《共済のデメリット》
・共済金(保障金額)が少ない
共済は掛金が少ない分、共済金(保障金額)も少な目に設定されていることが多いです。そのため人によっては共済への加入だけでは必要な保障額を備えられない場合もあります。
・選択肢が少ない
共済は保険に比べて商品数が少ないため、ニーズに合わせた保障内容のカスタマイズには向いていない事が多いです。そのためニーズに合わせた細かな保障設定がしたい場合には共済よりも保険の方がおすすめと言えます。
■まとめ
保険と共済の違いについてお話させて頂きました。共済は掛金が低く設定されており割戻金もある場合があります。しかし保障金額が少ない場合がある他商品種類も保険に比べて少ないため、ニーズに合わせた保障内容のカスタマイズや大きな保障を持つには不向きです。一方保険は共済に比べると保険料が高い場合がありますが様々な保険種類や特約があるためニーズに合わせた保障内容や保険のカスタマイズが出来る点がメリットです。
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